葬儀・告別式のマナー
【弔問の時期について】
弔問の時期やお手伝いの仕方は、故人や遺族とのお付き合い・親しさによって変わります。
遺族の気持ちを考えることが一番ですが、自分の立場をわきまえた適切な行動をとるように心がけましょう。
まず不幸の知らせを受けたら、<通夜・告別式の日時、時間、宗派>を忘れずに確認します。
弔電は、葬儀や告別式の前日までにNTTの115に申し込みましょう。忌み言葉を使わないように気を付けます。
間柄 弔問方法
近しい親戚 訃報を聞いたらすぐに駆けつける。通 夜・葬儀は喪主側の立場で参列する。
遠方の親戚 すぐ駆けつけるかどうかは状況次第。通 夜・葬儀には参列する。参列できない場合は、弔電を打ち、後日お参りする。
疎遠な親戚 通夜か葬儀には参列するが、参列しない時には弔電を打つ。香典は郵送する。
親しい友人 訃報を聞いたらすぐに駆けつけ、手伝えることはないか申し出るが、長居はしないように。通夜・葬儀とも参列する。
普通の知人 通夜・葬儀・告別 式のいずれかに参列する。
疎遠な知人 通夜・葬儀・告別 式のいずれかに参列するか、参列せずに香典を郵送する。
ご近所 状況次第で、手伝いが必要な時はすぐに駆けつける。
通 夜・葬儀とも参列する。
会社の上司 すぐに駆けつけ、裏方として手伝う。通 夜・葬儀とも参列する。
知人の両親 知人とのつきあいの程度によるが、できれば通 夜・葬儀・告別式のいずれかに参列。
その他 ごく浅いつき合いであれば参列はせず、後日、香典を郵送する。
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【すぐに駆けつける場合の心得】
近親者の場合 すぐに喪家へ駆けつけ故人と対面します。服装は地味なものなら普段着でもかまいません。香典も不要です。何よりも一刻も早く着くことが重要ですが、喪家に残って葬儀まで手伝う場合は喪服の用意もしておきます。 遠隔地の場合は駆けつけるまでに時間がかかりますから、弔電を打ってから出発を。本人が不在中に打電する場合は、本人に意向を確かめて本人名で打電します。
友人・知人の場合 友人・知人で,遺族から直接通知があるということは、とても親しい間柄ということになりますので、近親者と同じようにすぐに駆けつけます。
どうしてもすぐに駆けつけられない場合や、本人が不在のときは弔電をすぐに打ちます。本人が不在でも家族ぐるみでのおつき合いがある場合は、代理人が弔問してもよいでしょう。
近隣の場合 近隣のなかでもとくに親しくしている場合はすぐに弔問します。また手が足りるかどうか近所としての手伝いを申し出ます。通夜の準備や什器の調達など、具体的に申し出ると頼む側にとっては助かります。 そのような親しい間柄でない場合は、玄関で弔意を伝え、あとは通夜や葬儀に弔問するようにします。忙しいときに長居やていねいな挨拶はかえって失礼になります。
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【通夜について】
通夜は遺族や近親者、親しい友人など、故人と深いかかわりを持つ人が集まって別れを惜しむものです。最近では告別式か通夜、どちらかに出席すれば礼をつくしたと考えるようになってきています。
昔のように一晩中行われる事も少なくなり、2時間程度で終わる「半通夜」という形になってきています。始まる時間をしっかり確認しておき到着時間も早過ぎないように注意しましょう。
通夜と告別式両方に参列する場合の香典は?
一般的には、通夜のときなどにすでに香典を持参している場合は記帳だけでかまいません。再度持参する必要はありません。
香典はいつ持参する?
通夜だけに参列する場合は、通夜に持参します。
葬儀告別式に参列する場合は、いずれかに持参します。
一般的には通夜、葬儀両方に参列する場合は、通夜に持参する場合が多いです。 しかし、地域により習慣が違う事もありますので、地域のしきたりに詳しい方に聞いておきましょう。
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【葬儀の手伝いを頼まれた場合】
世話人を頼まれたら、喪家側の立場としてふさわしい身支度、振る舞いを心掛けましょう。混雑した中でも、ていねいな応対が大切です。世話人の焼香は、混雑していない、葬儀の始まりか終わり頃に行います。

道案内係

弔問客に最寄り駅から式場までの案内と誘導を行います。
「ご会葬ありがとうございます」と最敬礼で弔問客を迎えましょう。
受付係 喪服を着用します。
会葬者の駐車場の確認をしましょう。
会葬者に弔問のお礼を述べ、会葬者名簿に記帳してもらいます。香典や供物を預かり、弔電の受のけ取り等を行います。
会葬者を誘導する必要もあり、式場のレイアウトや葬儀全体のスケジュールも把握しておきます。
弔問客のお悔やみの言葉には、喪家側の立場から、「本日はお忙しい中をありがとうござます。」など、感謝の気持ちを表します。
香典は、「お預かりします。」と一礼しながら両手で受け取るのが礼儀です。
会計係 会葬者名簿の連番と合わせながら香典の金額を確認し、記入します。
必ず複数の人で行い、正確を期します。
接待係 「通夜ぶるまい」や、火葬のあとの「精進落とし」の供養の席の準備や世話をするほか、家族、葬儀のお手伝いの人達の食事を用意します。
また控え室の僧侶や、供養の席での会葬者の飲食のお世話などを行います。
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【弔電について】
あて先 弔電は、一般的に個人葬の場合、通夜・告別式が行われる場所(個人宅、斎場など)に開始時間までに葬儀の責任者となる喪主宛に送るのが基本ですが、友人に励ましの意味を込めて送る場合、友人宛でも問題ありません。
社葬のように企業、団体が主催する場合は、部署、葬儀責任者、主催者宛といった場合もあります。その際主催者側から、弔電の受付について、会場宛や指定場所の記載があることもあるので、気をつけてください。
また、法要等の場合は、事前に喪主となるべき個人宅に送るか、直接会場に送るかは、故人やご遺族との関係を総合して判断してください。
差出人 弔電を送る際に気をつけたいのが差出人です。
受け取る側にとって、それがどんな関係の誰から届いた電報かを判別できるのは大切なことです。メッセージと同時に肩書(または恩師の遺族宛に「○○高校○○年卒業生」など)や、個人、連名、団体、部署やグループ名、住所、電話番号などを加えておくと、よりわかりやすく親切です。
メッセージ 直接的な「死亡、死去」、不幸が重なることを連想させる「重ねる、また、再び」や、亡くなった方の不幸を思わせる「苦しむ、浮かばれない」などは避けます。厳粛な場に整った形で届くお悔やみのメッセージには、奇をてらった文章ではなく、伝統に乗っ取ったものとします。
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【不祝儀袋の書き方について】
不祝儀袋の表書きは宗教によって違います。宗教がわかっていれば、それに合ったものを、わからない場合はどの宗教にも通じる「ご霊前」を用意しましょう。
香典の金額が5000円程度なら水引が印刷されたもの、それ以上なら水引がかかっているものを選ぶのが一般的なようです。
個人で贈る 色は一般的に銀、黒白、黒銀です。繰り返しあってはいけないという意味で結びきり。
表書きが「ご霊前」のものはお通夜、葬儀とも使えます。袋にハスの絵柄があると仏式になるので要注意。 名前は水引の下の中央にフルネームで書きます。
夫婦で贈る 色は一般的に銀、黒白、黒銀です。繰り返しあってはいけないという意味で結びきり。
表書きが「ご霊前」のものはお通夜、葬儀とも使えます。袋にハスの絵柄があると仏式になるので要注意。 名前はフルネームで書き、左側に妻の名だけを書く。
仲間で贈る 色は一般的に銀、黒白、黒銀です。繰り返しあってはいけないという意味で結びきり。
表書きが「ご霊前」のものはお通夜、葬儀とも使える。袋にハスの絵柄があると仏式になるので要注意。
連名の場合、3名までは目上の人を右にして中央から左へフルネームで書きます。
4名以上なら中央に代表者名とその左下に「外一同」、あるいは中央に「○○一同」か「○○有志」と書き、いずれも全員の名前を書いた紙を中に入れておきます。会社などの団体で贈る場合は団体名を書き、内袋の記入欄に住所、団体名、部署名を書きます。
中袋の書き方 お札は向きを揃えて、お札の表側が中袋の裏側になるように入れます。
封筒の表側には、金額を漢数字で書き入れますが、封筒の裏側に金額を書く欄がある場合はそちらに記入します。住所や氏名は省略せずに記入しましょう。

中袋に使われる漢数字と文字は・・・

壱  弐  参  四  五  六  七  八  九  拾 

百  阡  萬  円  圓  金  也

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【葬儀・告別式について】

葬儀とは故人の冥福を祈り、成仏することを願って遺族や近親者が営む儀式です。
また、仏教においても、故人が仏道を修めるために、仏弟子として戒律を授けられる授戒の儀式のため、大切な儀式の一つとなっています。
浄土に導く引導を渡すための儀式でもあるため、各宗派によってどこに重きを置いているかも違います。

一方、告別式は故人の友人や知人が故人と最後のお別れをする儀式です。本来は葬儀に続いて会葬者全員で、遺骨を墓地に埋葬する前に行う儀式でしたが、最近では、一般の会葬者全員が火葬場まで行くことがなくなったために、会葬者の焼香を中心に行われるようになりました。
このように葬儀と告別式はまったく違った意味を持つ儀式のため、葬儀が終わると僧侶はいったん控え室に戻り、あらためて入堂して告別式を行うのが正式の形です。
しかし現在では 大規模な葬儀以外では、葬儀と告別式を同時に行うことが多くなってきています。

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【香典・供物・供花について】

香典とは死者の霊前に供える金品をいいます。香奠(こうてん)、香料とも言われます。
「香」の字が用いられるのは、香・線香の代わりに供えるという意味であり、「奠(てん)」とは霊前に供える金品の意味です。

香典は、香典袋(不祝儀袋)に入れて葬儀(通夜あるいは告別式)の際に汚れないようにふくさやふろしき、ハンカチで包んで持参します。また香典には、新札を使わないとされています。
葬儀、通夜に参列できなときは、現金書留で送ります。

贈り先 平均 年代別
20代 30代 40代 50代 60代以上
祖父母 17,258 10,000 10,000 10,000 10,000  
両親 87,073   50,000 100.000 100,000 100,000
兄弟・姉妹 48,818   30,000 50,000 50,000 50,000
おじ・おば 22,088 10,000 10,000 10,000 30,000 30,000
親戚 12,875 10,000 10,000 10,000 10,000 20,000
職場 5,963 5,000 5,000 5,000 5,000 10,000
取引先 7,630 5,000 5,000 5,000 5,000 5,000
友人・家族 6,294 5,000 5,000 5,000 5,000 5,000
隣近所 5,165 5,000 5,000 5,000 5,000 5,000
その他 6,191 5,000 5,000 10,000 5,000 5,000
*空欄はデータなし

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お葬式、突然の訃報について
葬儀・告別式に参列する際には、覚えておきたいマナーやしきたりがあります。
【弔問の時期について】
【すぐ駆けつける場合の心得】
【通夜について】
【世話人を頼まれた場合】
【弔電について】
【不祝儀袋の書き方について】
【葬儀・告別式について】
【香典・供物・供花について】